「コロナがもたらしたストレス」への対策とは

朝は決まった時刻に起きて、日光を浴びる

 この「毎日のリズム」というのは、実は脳のメカニズムの一つである「体内時計」に関わっています。人間の身体には体内時計が備わっているおかげで、日中は身体と心が活動状態に、夜間は休息状態に切り替わり、身体のリズムを整えて健康を保つことができるのです。

 この体内時計がスムーズに働くためには、毎朝、決まった時刻に起床して日光を浴びることが大切です。できれば毎日2時間ほど、窓際で過ごすとよいとされています。

 一定のリズムを保って生活できる人は在宅勤務に向いていますが、反対に、生活リズムが乱れて、体内時計が乱れると、不眠や食欲低下、気力がなくなるなどの「うつの症状」が現れやすくなります。

 出勤が必要だった時は、決まった時刻に家を出て、晴れていれば短時間でも日光を浴びる時間があったとしても、在宅勤務となると、なかなかそうはいきません。

 在宅勤務で健康を維持するために大切なのは、体内時計を乱さないように、朝は決まった時刻に起床して、仕事や料理、身体を動かすことなど、毎日行う行動を、おおよそ時間を決めて同じ時間に行ない、日が暮れて夜になったら、身体を休める。動物としての人間本来のリズムを守って生活することです。

働きやすい職場環境を自宅に作る

【2】そして2番目。在宅勤務は「家庭が職場になる」ということ。

 今までずっと会社で働いていた人たちは、これまで自宅を職場にしたことなどなかったでしょう。環境は大きく変わります。だからこそ、その環境が大切です。

 どのくらいの広さの家か。仕事ができる部屋があるかということは大事です。自宅はもともと仕事をするための部屋までを考えて作られてはいません。また、机と椅子はオフィスのような仕様になっているかということも大事です。家庭用の家具では長時間座っていると、肩が痛い、首が凝るといった不調が出てくることもあります。


テレワークに「適した環境」を自宅にきちんと作れるかどうか

 

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