ストレス対策は「早期発見」「早期対処」「毎日予防」がカギ

ストレス対策&予防は、もはやビジネスマンの命綱!

 あなたはストレスを感じた時に、気分や身体の具合はどう変化しますか?胃が痛くなる、食欲が無くなる、眠れなくなる…など。こうした反応を「ストレス反応」と言います。

 しかし、「ストレス」を感じても、どういう反応が表れるかは人によって違います。Aさんにとっては「ちょっと気分が悪い」程度のことが、Bさんには「ずしーんと重くのしかかって胃が痛む」など。

 前回は「自分がどういう状況、どういう事柄にストレスを感じるのか」を知る方法を紹介しました。

ストレスを感じる前から、対策を準備しておく

※「リワークプログラム」とは、うつと診断されて休職したビジネスパーソンを対象に、仕事に復帰しても再休職せずに働き続けるためのノウハウを身に付けてもらうためのプログラムです。

<この記事に掲載されている主な内容>
・ストレスは自然には解消しない
・ストレス対処法は百人百様。「自分に効く方法」は何か?
・対策は、具体的かつ、シチュエーション別に各種、用意しておく
・毎日ご飯を食べるように、毎日ストレスを予防する
・ストレス対策はもはやビジネスマン必須の個人スキル!

 ここでは当クリニックの五十嵐良雄医師が、日経BPのWebサイト「日経グッデイ」で連載していた記事を日経BPの許可を得て掲載しています。

ストレスは計画的に発散・解消する! コツは「対処法100選」

第8回 ストレス対策は必須の「ビジネススキル」 (2)
2021/7/8 五十嵐良雄=精神科医・東京リワーク研究所所長


リラックスしてストレスを解消することは重要だ

 現代社会において「ストレス」を感じることは日常茶飯事です。そして、ストレスに長くさらされると胃が痛み出す、食欲が減退する、眠りが浅くなる…など、ストレス反応が表れ始めます。この状態が長く続けば、さらに状況は悪化してしまいかねません。

 そこで、前回(「ストレスから自分を守るためには、まず『敵』を知ること」)から現代ビジネスパーソンに必要なストレス対策についてご紹介しています。

 ストレスが無い仕事や職場など、もはや望むべくもない現代ビジネスパーソンにとって、必要なのは「事前の対策」です。つらい、しんどいと感じてから「マズイ、どうしよう!?」と対策を考えるのでは遅いのです。回復に時間がかかってしまいかねません。そこで、前回に続き今回も、当クリニックの「リワークプログラム」で実際に行っているストレス対策方法の中からご紹介します。

 「リワークプログラム」とは、うつと診断されて会社を休職したビジネスパーソンの皆さんが、復職して同じような環境に戻っても再休職せずに働き続けられるよう、休職中にさまざまなノウハウを身につけるためのプログラムです。このプログラムの中で実際に行われている「ストレスマネジメント」の内容は、皆さんにきっと役立つでしょう。

 今回、ご紹介するのは「ストレスは、それほどダメージを感じていなくても、毎日コマメに発散、解消しておく」という手法です。

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