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(『精神科』20 (6) 2012より)
当院は、日本初の終日型リワークプログラムを2005年1月に開設し、2011年12月末までの6年間に799名の方がご利用になりました。 この799名の利用者はどのような方々なのか、利用の後にどのような経過をたどっているかをご紹介します。
性別は男性85.2%(681人)、女性14.8%(118人)、平均年齢は38.2 (SD7.9) 歳です。主病名の内訳は、うつ病や躁うつ病などの気分障害圏(ICD-10による診断基準:F31-F34)の方が約9割を占めています。またリワークプログラム開始時点の休職回数は平均2.1回、総休職期間の平均は16.5ヶ月です。このように、休職を繰り返している方、これまでの休職期間が長い方がリワークプログラムを利用している傾向があります。
2011年までに当院のリワークプログラムを利用された方の復職達成率は、プログラム途中の脱落を含めた全体においては76.6%、プログラムを終了し勤務先企業の復職判定に進んだ方においては98.0%でした。また復職後の就労状況は、再休職することなく就労を継続している方は1年後では81.5%、2年後では70.1%でした。(Kaplan-Meier法により就労継続推定値を算出)
(『産業精神保健』20 (4) 2012より)
当院は終日型リワークプログラムをいち早く導入し、うつ病リワーク研究会と連動して、アウトカム研究を積極的に実施しています。精神疾患による休職の後に復職した556名の復職後の就労継続状況を検討した研究では、リワークプログラムを利用せずに復職した者は、リワークプログラム利用者と比較して、再休職のリスクは1.89倍でした。また同研究において、対象者の年齢や性別、診断名やこれまでの休職歴、業種や企業規模などについて、それぞれ同じような対象者同士を組み合わせて解析を行なった結果、リワークプログラム非利用者の再休職のリスクは、利用者の6.21倍でした。 現在当院で実施している『リワーク・カレッジ®』(2005年開始、日本初のうつ病を対象とした終日型リワークプログラム)や『リワーク・スクール』(2007年開始)では、休職された方に対し多職種のスタッフが関わることにより、復職可能と判断できる根拠を作っていきます。 リワークプログラムの歴史はまだ浅く、国内外ともにその効果研究の報告は限られていました。しかし近年、徐々にリワークプログラムの効果研究の成果が医学雑誌等で見られるようになり、その有効性が期待されています。
※年齢、性別、診断名、これまでの休職歴、業種、企業規模などについて、それぞれ同じような対象者同士を組み合わせて解析(n=90:45 vs 45)