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光トポグラフィ―検査
(NIRS)
カウンセリング
各種検査

光トポグラフィ―検査
(近赤外線スペクトロスコピィ(near-infrared spectroscopy;NIRS))とは

これまで精神疾患の診断は、主に問診により得られる情報にもとづいて行ってきました。

光トポグラフィー検査は、うつ状態の原因になっている精神疾患の鑑別診断を補助するもので、約6〜8割の精度でうつ病・双極性障害(躁うつ病)・統合失調症のいずれの可能性が高いかを示唆する結果が得られたと報告されています。

主治医による問診にこの検査で得られる情報を加えることで、より確かな診断に近付き、より適切な治療を実施することに役立つことが期待されます。

この検査で用いられる近赤外光は曇りの日より弱い光ですので、安全性は広く認められており、危険性の報告はありません。
安心して検査を受けていただくことができます。

当院の光トポグラフィー検査

当院では、開設10年にあたり、本年1月より光トポグラフィ検査(NIRS検査)を自費検査(1回13000円+消費税)として始めました。本年4月の診療報酬改定において、それまでの先端医療として位置づけられ自費で行っていたNIRS検査が健康保険でできることになりました。大多数の精神科医が入会している日本精神神経学会もこのことに関し歓迎の意を表明しています(三國雅彦:良質かつ適切な精神医療の確保の大臣告知と診断補助的脳機能検査の保険収載、精神神経学雑誌、116巻、6号、427頁)。

そこで、当院も施設基準を満たしていると判断し、どなたにでも利用してもらうために申請を行った結果、関東信越厚生局東京事務所から受理通知を受け、本年4月1日より保険による検査を始めました。ところが、医療機関が保険診療を請求する社会保険支払基金担当者より当院が施設基準を満たしていないとの指摘があり、厚生労働省関東信越厚生局が受理しているにもかかわらず、その上位機関である厚労省医療課担当官の判断により8月1日付で承認が取り消されるに至りました(資料)。

その理由は定められる基準のうち、当院では電気痙攣療法を実施していない点を指摘され、その認可を取り消されるに至りました。電気痙攣療法をその施設基準としていることに関しては何ら合理的な根拠がありません。そのため、外来診療しか行っていない精神科クリニックや総合病院精神科では本検査が保険適応にはならないことになり、不適切な基準であると考えております。

この間、当院では700名以上の患者さんにNIRS検査を実施してきましたが、その診断的価値はきわめて高く、臨床応用に大きな可能性を感じています。この診断的能力を十分に引き出すためには、初診の患者さんにはご本人の同意が得られる限り、この検査をルーチンに行うべきだろうと考えました。施設基準が満たせない医療機関の多くは現在でもNIRS検査を高額な自費診療で実施しています。したがって、本検査を診断のための補助手段と考え保険診療とほぼ同額の額での自費診療とすることといたします。また、当院では今後において保険診療を再開するべく各方面に働きかけるよう努力していきますが、同時にNIRS検査に関する臨床応用を研究的に進め、多くの知見を得る必要があります。研究に協力していただける場合は、検査の費用負担はないようにいたします。

対象者

  • 当院に通院治療中の患者様。
  • 他院からのNIRS検査のみを目的とする診療は受付けません。

費用

  • 検査料は1回につき4000円+税とし、ご本人の同意を得たうえで、診療日以外の日程で検査 を実施します。
  • 臨床応用のための研究の対象となるNIRS検査については、費用は頂きません

光トポグラフィー検査の流れ

装置を頭部に当て、脳を働かせる課題を行う際の脳の血流量(ヘモグロビン濃度)の変化を近赤外光を用いて測定します。光トポグラフィ―検査自体は通常20分程度で終わりますが、事前に心理検査等を実施するため、約1時間ほど時間がかかります。